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平成22年度 東海目録研修会・ユーザー会報告


開催日:2010年11月5日(金)
場 所:名古屋大学医学部 第2講義室(基礎研究棟3階)
参加者:正会員14名、目録会員15名、予備会員2名、その他4名、書店他13名

「プログラム」
東海目録研修会
10:00〜12:00 病院図書室業務の基礎講座シリーズ その6
      「広報:効果的なデザインを学ぶ」
       講師 名古屋造形大学デジタルメディアデザインコース
                     渡邊 敏之 教授

司会:愛知医科大学医学情報センター(図書館) 坪内政義(東海目録WG)

 導入として、紙媒体からデジタル化されて広告の中身が変化している。それに伴い、見せ方・伝え方も変えて行く必要があるなど、広報の変化について述べられた。
以降、実際に参加機関が作成したポスターやWebページを見ながら、概ね下記のような指摘とともに講義が行われた。

「ポスター・レターの場合の注意点」
・一番伝えたい、見せたい情報を強く(大きく・太く)する。
・視点をどこに持っていくかを考える。キャラクターやカットが大きすぎるとそちらに視線が向く。(イラストは効果的に使うことが大切)
・読む順番を想定し、読みやすい状況を作るのがポスターやお知らせの掲示のコツ。
・複数ページのものは統一感があるとよい。(共通のグラフィック要素。ページ番号等)
・長い情報は段組みをうまく活用するとよい。
・余白、マージンは、その印刷物に意識を集中させるために重要。
・センター、左右のバランスも重要。センタリングは脳(人間)が好む。バランスが悪いと脳(人間)はずれを探す。結果、視点を持っていかれることになる。
・原色は安っぽい感じがする。目立つので安売り広告に多様。くすんだ色は品がある。

「Webデザインの場合の注意点」
・欲しい情報が6秒以内で探せるようにすることが必要。
・内容を絞って項目を少なくするか、それが無理なら見やすいレイアウト・色づかいを。
・見出しと項目のメリハリをつける。各項目は見出しより字下げするなど、行頭の役割にルールを持たせる。
・行間をあけると見やすい。
・色はたくさん使うのではなく関連をもたせる。整理する。同色の濃淡で表現可能。
・情報を分類する際に、淡い色や少ない色面積を使用する。結果、画面がうるさくない。
・複数ページを運用する場合、リンのためのタブの位置は変更しない。統一する。
・ウエブサイトは個人の趣味ではなく、フォーマットを議論して共有する。人のデザイン、コミュニケーションが大切。

「全体的な注意点」
・意味のない配置、意味のない色づけは排除する。
・ラインを「揃える」「まとめる」ことで見やすくする。
・フォントについて:ゴシック体は正確さを伝える印象、明朝体は感情・気持ちがこもっている印象を与える。1つのものでフォントを変える時はファミリー書体を使うとまとまりがよい。伝えたい情報は何なのかによってフォントを選択することになる。
・横書きは活字によって文字幅が異なりバランスが悪く見える。縦組みの文字幅は同じ。調整可能な書体はP(例:明朝P、ゴチP)である。

「まとめ」
・究極のポスター/立ち止って見る(図書館、駅、ホームなど)一瞬が重要。続きはWebでというように興味を持続させる。
・学生は携帯ベースで情報を整理している。フック(引っ掛けて)で利用させる。どうやって引っ張っていくか、繰り返し利用させるか、ブックマークさせるには?
・機関全体でまとめるためCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を利用。
・とかく広報の仕事は作り手の自己満足になりがち。自分がハッピーになるのではなく、相手をハッピーにさせるものであることを忘れない。

同時開催された「平成22年度実務担当者会議」の記録はこちら

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